宝土寺(ほうどじ)は、広島県尾道市東土堂町、千光寺山の中腹に位置する浄土宗西山禅林寺派の寺院です。開基は融海意観が貞和(1345-1349)の頃に開いたと伝えている。本尊は阿弥陀如来。長享三年(1489)の古い記録には「大日本国備後州御調郡栗原保尾道之浦御所崎宝土寺之を」と記している。 尾道駅から徒歩圏内にあり、千光寺や持光寺などが並ぶ「尾道古寺巡り」エリアの一角を担っています。 山の斜面に沿って建つ境内は、尾道特有の石段や細い路地の風景と調和し、観光地の喧騒から少し離れた静かな時間を感じられる場所です。境内は決して大規模ではありませんが、その分落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと参拝することができます。 周辺には文学のこみちや千光寺公園があり、散策コースの途中に立ち寄るスポットとしても適しています。春は新緑、秋は紅葉と、季節ごとの自然の変化も楽しめます。 尾道観光の中で、歴史ある寺院を巡りながら町歩きを楽しみたい方におすすめの一寺です。 吉備津彦神社(一宮神社)に隣接しています。
GUIDE
宝土寺の見どころ・歩き方
写真と一緒に、回り方のコツをまとめました
宝土寺とは——招き猫工房が宿る、千光寺山の寺院
宝土寺(ほうどじ)は、尾道市東土堂町の千光寺山中腹に位置する浄土宗西山禅林寺派の寺院です。本尊は阿弥陀如来。境内は急斜面の地形に沿うように建てられており、尾道特有の石段・石畳・路地と一体化した景観が、古寺めぐりコースの中でもとりわけ「尾道らしい雰囲気」をつくっています。
千光寺・光明寺・持光寺といった近隣の寺院と比べると規模は小さいですが、宝土寺には他にはない独自の魅力があります。それが、境内に設けられた**「招き猫工房」**の存在です。歴史ある寺院の境内に手仕事の工房があるという組み合わせが、訪れた人に小さな発見と驚きをもたらします。

境内の「招き猫工房」——歴史と手仕事が同居する空間
宝土寺の境内には、猫の置物・雑貨を制作・販売する「招き猫工房」があります。手作りの招き猫や猫モチーフの作品が並ぶ工房で、作品はひとつひとつ手仕事で作られています。
静かな寺院の境内に工房があるという設定は、観光寺院としての演出ではなく、実際にここで制作活動が行われているリアルな場所です。「参拝しながら、職人の仕事場も覗ける」という体験は、他の尾道寺院にはない宝土寺独自の時間です。
猫好きの方・雑貨好きの方にとっては見応えがあり、境内をじっくり見て回るきっかけにもなります。また、尾道は「猫の街」として知られており、市内の至るところに猫が住み着いています。招き猫工房はそのイメージともよく合致しています。

歴史——室町時代にさかのぼる由緒
宝土寺の開基は、融海意観(ゆうかいいかん)が貞和年間(1345〜1349年)頃に開いたと伝えられています。本尊は阿弥陀如来。長享三年(1489年)の記録にはすでにその名が記されており、室町時代には尾道の地に存在していたことが確認できます。
浄土宗西山禅林寺派の寺院として、周辺の光明寺・持光寺と同じ宗派に属しています。境内の規模は大きくないものの、長い歴史の中で地域の信仰を支えてきた寺院です。石段・本堂・境内の構成は、尾道の寺院建築の典型的な姿をとどめています。


隣接する吉備津彦神社(一宮神社)
宝土寺のすぐ隣には、**吉備津彦神社(通称:一宮神社)**が隣接しています。寺院と神社が隣り合って存在するこの配置は、日本の歴史的な「神仏習合」の名残であり、尾道の信仰文化の重なりを感じられる場所でもあります。
吉備津彦神社は地域に根ざした神社で、宝土寺の境内からほぼフラットな動線で移動できます。宝土寺での参拝のあとに吉備津彦神社へ立ち寄ることで、寺と神社の両方を効率よく巡れます。
この「寺と神社が隣り合う」景観は、古寺めぐりコース上でも独特のスポットのひとつです。

散策ルート上での位置づけ
宝土寺は、尾道古寺めぐりコースの中でも千光寺に近い上部エリアに位置しています。JR尾道駅北口から石段・坂道を上ること徒歩約12〜15分。持光寺・光明寺を経由しながら上ってくると、宝土寺はその先に現れます。
千光寺まであと少し、というタイミングで立ち寄れる場所のため、体力的に余裕があれば境内をゆっくり見て回る価値があります。招き猫工房と吉備津彦神社を合わせて見ると、この場所ならではの「静けさの中の発見」が待っています。
境内は常時参拝可能で、入山料は基本的に不要です(招き猫工房の作品購入は任意)。坂道・石段が続くため、訪問時は歩きやすい靴を着用してください。
基本情報
フォトギャラリー
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