猫の細道は、尾道の千光寺山麓に広がる石畳の路地で、陶芸家・園山春二氏が制作した「福石猫」が100体以上点在する。壁画アート・石段猫アート・福石猫神社・展望スポット「夕暮の舎」など、猫と路地文化を凝縮したスポット。
GUIDE
猫の細道の見どころ・歩き方
写真と一緒に、回り方のコツをまとめました
猫の細道とは——尾道の石畳路地に猫アートが100体以上
猫の細道は、猫好き・アート好き・写真好きに特におすすめのスポット。 幅1〜2m・全長約200mの石畳路地に、陶芸家・園山春二氏制作の「福石猫」が100体以上点在する。 JR尾道駅から徒歩15分、千光寺ロープウェイ山麓駅からは徒歩5分でアクセスできる。
路地を進むと、壁画アート・石段猫アート・福石猫神社・展望スポット「夕暮の舎」が次々と現れる。 観光ガイドブックに載っている情報だけでは、全部は見つけられない。 歩いた人だけが発見できる仕掛けが随所に潜んでいる。

猫の細道の歩き方——混雑・おすすめ時間帯と所要時間
猫の細道は全長約200mで、入口から出口まで歩くと15〜20分かかる。 写真を撮りながら福石猫を探しても、かかっても40分程度が目安だ。
昼(11〜14時)の混雑が最も激しい。 幅1mを切る箇所では、前から人が来るとどちらかが止まって待つ必要がある。 観光バスが到着する10〜11時台も混雑しやすい。
早朝(7〜9時)が最もおすすめ。 人がほぼゼロで、石畳に光が差し込む。 実際の猫が日向ぼっこで出てきやすい時間帯でもある。
平日午後(14〜16時)も比較的空いている。 15時台に訪れた際は、路地に5〜6人程度で快適に歩けた(2026年3月・平日実測)。
石段アートと壁画——足元から壁まで猫で埋まる路地
猫の細道で見落としがちなのが、石段に直接描かれた猫のアートだ。 各段に猫の顔・胴体・しっぽが順に描かれており、石段全体で1匹の猫が完成する仕掛けになっている。 見上げると壁画、足元には石段アート——あらゆる方向に仕掛けがある。

壁画はコンクリートブロックの壁面に直接描かれたものが多い。 タイルを組み合わせたモザイクアートなど、素材を変えた表現が路地の随所に点在している。

福石猫と福石猫神社——路地に100体以上潜む陶製の猫
「福石猫(ふくいしねこ)」は、陶芸家・園山春二氏が制作した陶製の猫。 丸みを帯びた直径10〜20cm程度の猫が、路地の石垣・壁・石段の隅々に配置されている。 公式には「100体以上」とされているが、実際に数えると見落としがあるほど巧みに隠されている。
石垣の苔の上、コンクリートのひび割れた隅、木の根元——視線の高さを変えながら探すと発見が増える。

そして路地の奥には「福石猫神社」の入口がある。 「福石猫神社 入口」と書かれた木の看板が立っており、猫の形をした絵馬が飾られている。 一般的な観光スポットとして紹介されることは少ないが、路地を端まで歩いた人だけが辿り着ける場所だ。

入口をくぐった先には、赤い鳥居と小さな祠がある。 白いお守りが数十本吊るされており、地元の人々が現在も手を合わせに来ているようだった(2026年3月実測)。 観光スポットとして案内されることはないが、路地の生活文化が今も息づいている場所だ。

福石猫神社——路地の目印と猫アート
路地の途中に「福石猫神社」を示す道しるべがある。 サビたトタン板の壁に黒板の看板が立ち、白い猫のシルエットアートが描かれている。 猫の細道らしい手作り感のある案内で、路地を進む際の目印になる。

猫の細道で実際の猫に出会える確率とおすすめの時間帯
「猫の細道」という名前だが、本物の猫に出会えるかは運次第だ。 実際には野良猫が多く暮らすエリアで、早朝〜午前中は石段や日向で猫が過ごす姿を見かけやすい。
2026年3月の平日15時台の訪問では、路地内で猫を1匹確認した。 縁台の上で日向ぼっこをしていた。

猫の出没率を上げたい場合は早朝〜午前9時までが最もおすすめ。 日が高くなると猫は日陰に移動し、見つけにくくなる。
猫の細道の古家——路地の奥に残る廃屋と工房エリア
路地をさらに進むと、木々が建物を覆うように育った古家が現れる。 人の気配はなく、石垣と苔と木材が混ざり合った独特の空気がある。 路地の中でも特に写真家に人気の一角で、訪問者が足を止めて撮影する場面をよく見かける。

猫の細道へのアクセスと駐車場
電車・徒歩の場合: JR尾道駅から徒歩約15分。 千光寺山ロープウェイ山麓駅からは徒歩約5分で、艮神社を目印に歩くとわかりやすい。
車の場合: 猫の細道専用の駐車場はない。 周辺にはコインパーキングが点在しているが、台数が少なく週末の昼間は満車になることが多い。 JR尾道駅周辺の駐車場に停めて徒歩で向かうほうが確実だ。
自転車・サイクリングの場合: 路地内への自転車の乗り入れは不可。 最寄りの駐輪スペースは艮神社付近(無料・屋根なし・約10台程度)。 しまなみ海道サイクリングの途中で立ち寄る場合は、尾道駅前の駐輪場(有料)に預けて徒歩で向かうと安心。
猫の細道を訪れる前に知っておきたい注意点
- 路地の幅が最小で約1m。大型のリュックは前抱えにするとすれ違いがしやすい
- 雨の日は石畳が非常に滑りやすい。特に石段は傾斜があるため、ソールの硬いシューズは危険
- 路地沿いに民家が続く。大きな声・音楽の再生は控えること
- 猫への餌やりは禁止されている(掲示板に注意書きあり)
- 福石猫は触っても問題ないが、移動・持ち帰りは禁止
猫の細道の周辺スポットとおすすめ散策コース
猫の細道は、尾道山手エリアの散策コースの中心に位置する。
すぐ隣の艮神社は、樹齢900年の大楠が境内にそびえる神社で、映画『時をかける少女』のロケ地としても知られる。 猫の細道の入口から徒歩1分以内でアクセスできる。
徒歩5〜10分圏内には天寧寺の三重塔もある。 尾道水道を見下ろす高台に立つ塔で、猫の細道から歩いて移動できる距離だ。
さらに上の千光寺まで足を延ばすと、尾道全体を一望できる展望台がある。 ロープウェイで山頂まで上がり、千光寺→猫の細道→艮神社→天寧寺の順で歩くルートが、尾道山手エリアを最も効率よく回れるコースだ。所要時間は約3時間(昼食なし)。
猫の細道 よくある質問(FAQ)
Q. SNSで話題の「猫の石畳」は実在しますか? A. SNSで拡散されている「猫の石畳」はAI生成の架空画像であり、実在しないスポットだ。猫の細道の石段には猫のアートが描かれているが、SNSで流れているような猫の石畳とは異なる。「猫の石畳 どこ」と検索して辿り着いた場合は、実在しない場所であることをご注意いただきたい。
Q. 猫の細道に入場料はかかりますか? A. 散策は無料。路地内の一部施設(猫の福守ギャラリーなど)は個別に料金が設定されている場合がある。看板を確認してから入ること。
Q. 猫の細道はどのくらいの時間がかかりますか? A. 入口から出口まで歩くだけなら15〜20分。写真を撮りながら福石猫を探しても40分程度が目安。周辺の艮神社・天寧寺を合わせると2時間以上になる。
Q. ベビーカー・車椅子で入れますか? A. 対応していない。路地の幅が約1〜2mで石畳・石段が続くため、ベビーカー・車椅子での通行は困難。
Q. 猫の細道に駐車場はありますか? A. 専用駐車場はない。周辺にコインパーキングが点在しているが台数が少ない。週末・昼間は満車になりやすいため、JR尾道駅周辺の駐車場に停めて徒歩で向かうほうが確実。
Q. 猫の細道で本物の猫に会えますか? A. 出会える可能性はある。ただし以前と比べて猫の数は減っている印象がある。早朝〜午前9時が最も確率が高い。昼過ぎ以降は猫が日陰に移動するため見つけにくくなる。
基本情報
フォトギャラリー
写真をタップすると拡大表示できます(左右スワイプ / ←→キー対応)。
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